全損保日動外勤支部の旗を掲げ、
契約係社員の主張を広く響かせよう

全損保日動外勤支部の再建にあたって

 5月12日、旧日動外勤支部執行部は、全損保からの団体での「脱退」方針を強行可決しました。これに対し、全損保にとどまる意思を明示していた組合員170名強は、ただちに支部を再建し、翌13日の中執は、この組合員が従来の支部を承継したことを、役員体制とともに確認しました。いうまでもなく全損保は、その組織原則から、支部大会で多数決で「脱退」が可決されても、自分は全損保に残るという意思を明示した一人ひとりの組合員は、全損保組合員の地位を維持します。全損保本部はまた、5月12日付内容証明郵便で、日動火災契約係従業員労働組合なる「新労組」から送付された「脱退通知書」なる文書も受理していません。
 新会社で何よりも大事なことは、自らを主張する主体となる組織があり、何かあれば必ず連絡がとれ、理不尽な攻撃には知恵を出し、手を取り合える、毎日を過ごし働く基盤を保つことにあります。そのために、全損保日動外勤支部のままであることがもっとも理に適い、現実的な選択です。この主張を、「新会社に全損保日動外勤支部を築く有志の会」の仲間は、精一杯、職場に伝え、全損保は全体で支えてきました。共感は広がり、全体の二割を超える組合員が全損保にとどまり、さらに奮闘していく思いを語り合っています。心ならずも「脱退」した仲間の不安も、合併後の「新労組」で、契約係社員の主張が本当に反映されるのか、という点にあり、私たちの主張は、根元では結びついています。
 この間の企業再編・統合は、経営が、合併前、合併時、合併後の「合理化」を急ぐために、全損保からの「脱退」を迫ることを教えています。そして、私たちは、企業再編とともに「脱退」に巻き込まれた多くの仲間が、過酷な事態に直面していったことを目のあたりにしてきました。合併を前に加速されたこの「脱退」も、今後、同様の状況をもたらすことが容易に想像されます。再建された支部は、これまで広げた共感を、新会社の中にさらに広く響かせ、契約係社員全体の期待にこたえていきます。
 全損保日動外勤支部は、今後に向け、高らかに運動をスタートします。断じて許されない経営からの不当介入や新労組からの不当干渉に毅然と対処し、新会社での新人事制度提案へのとりくみをはじめ、契約係社員の生活と雇用、労働条件を守るために全力をあげます。全損保中央執行委員会は、支部とともに先頭に立って契約係社員の明日に前進し、再編「合理化」情勢のもとにおかれた損保労働者全体に資する奮闘をしていきます。全損保の皆さんには、再建された支部の将来をともに築くため、職場から応援をお願いします。

2004年5月13日
新会社に全損保日動外勤支部を築く有志の会
全日本損害保険労働組合 中央執行委員会







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