重要な局面を迎える日動外勤のたたかい
勝利に向け全力でたたかう決議


 日動外勤の仲間45名が、外勤社員として働き続けることを求めた裁判は、昨年3月の東京地裁で勝利判決後、東京海上日動社の不当な控訴により、東京高裁での審理が進められている。会社は、執拗に外勤社員制度廃止にこだわり、無用な抵抗を続けているが、私たちは、あらゆる争点で全面的に反撃し、その意図をことごとく跳ね返している。そこに、7400通を越えた「裁判長あて手書きはがき」をはじめとした要請行動が結びつき、裁判闘争は勝利判決に向け着実に前進している。また、230万枚を超えて新たな峰を築く「手渡し&ポスティングビラ」、9回を数える金融3争議共同行動など、積極果敢な運動を通じ、会社への社会的批判はいよいよ大きく広がっている。この攻勢的なたたかいのなかで、裁判の審理は大きな山場に入り、6月には、企業の社会的責任が鋭く問われる株主総会が開催される。日動外勤のたたかいは、裁判闘争においても、社会的批判を広げる運動においても、勝利のため、いまこそ、全力をあげるべき重要な局面を迎えている。
 莫大な利益をあげる損保トップカンパニーが、判決を無視し、わずか45名となった外勤社員を、なおも切り捨てようという姿勢は、誰の目にも異様である。一方では、労働委員会の是正命令にもかかわらず、雇用破壊と一体となった組合差別もやんでいない。この攻撃は、もはや、違法を承知で、意に沿わない従業員や労働組合を放逐しようという意図をむきだしにした、横暴としか説明がつかないものとなっている。いま、損保産業には、強者のための“健全性”がまかりとおる新たな競争が深まりつつあるが、この横暴を許せば、損保労働者全体への犠牲転嫁が堰を切ってすすむことになりかねない。このたたかいは、新たな競争のもとで、損保に働く者全体の雇用と権利を守る砦にもなっているのである。
 だからこそ、私たちは、このたたかいで何としても勝利を手にする決意を新たにしている。2008年春闘では、このたたかいを柱とし、裁判闘争、社会的批判を広げる運動の全面で、勝利に向けた努力を、力をあわせ日々尽くしていく。当事者45人のため、そして、損保に働くすべての労働者のために、全損保全体で、確固たるたたかいをすすめることを決議する。


2008年3月12日
全損保第87回中央委員会




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