総選挙にあたって訴えます
歴史的なこの選挙に、確かな一票を投じよう


 8月30日は、歴史的な総選挙の投票日となります。

 組合員の皆さん
 いま、この国の政治のありかたが根底から問われています。
 世界的な経済危機のもとで、日本経済は、先進国中もっとも激しく落ち込みました。「競争が理想の状態をつくる」、「規制緩和と小さな政府が人々を幸せにする」という「構造改革」の教義は、まったくのでたらめでした。「痛みの後には明るい未来がひらける」のではなく、痛みの後には痛みばかり、結局、先行きは真っ暗になってしまいました。こんな「構造改革」をすすめたのは、いったい、誰でしょうか。
 自衛隊はいま、地球の裏側に出動し、銃口を他国の人々に向けています。先の大戦が終わり、兵力が一度も他国の人々を殺したことがないことは、この国の誇りだったはずです。ついこの間まで、誰もが憲法違反だと言っていた海外での武力行使が、あれよあれよという間に、国会で可能とされてしまいました。いったい、誰が、私たちを「戦争ができる国」に導こうとしているのでしょうか。
 政官財一体で、国民や労働者ではなく、アメリカや財界を再優先にしてきたこの国の政治のありかたが、かつてなく不透明で、危険な将来を私たちに強いようとしています。

 組合員の皆さん
 誰も、このような政治のありかたをよいと思っておらず、総選挙への関心はかつてなく高まっています。だからこそ、この総選挙は、政治のありかたを変え、この国の針路を変える絶好のチャンスです。多くのマスコミは、この総選挙を「2大政党の政権選択選挙」と称し、現政権にノーを突きつけるのか、どちらが勝つのか、ということをあおっています。しかし、大事なことは、本当に政治のありかたを変え、この国の針路を変えたいという願いを、どの政党、どの候補者に託せば実現できるのかを真剣に考え、主権を発動することにあります。私たちが、しっかりと目を見開き、その思いを投票に結びつけたとき、この選挙は、この国の明日を左右する歴史的な選挙となるはずです。
 損保にすすむ再編「合理化」情勢第二幕の先行きも、政治のありかた、この国の針路と結びついています。私たちが、家庭で、職場で、人間らしく、展望を持って生き、働いていくために、一人ひとりが、それぞれの思いを一票に込めましょう。根本から、この国の針路をただし、産業と職場、一人ひとりの明日を変えようではありませんか。

 組合員の皆さん
 そのためにも、中央執行委員会は、組合の会議や職場で率直に討論や意見交換が行われ、一人ひとりが選挙の争点を十分に理解し、投票に臨むことを心から期待します。不在者投票、期日前投票なども活用し、必ず一票を投じましょう。また、選挙の基本的な前提として、組合員の思想信条、政党支持、政党活動の自由が保障されなければなりません。そのことからも業界ぐるみ、企業ぐるみの選挙は断じて許されません。明るく公正な選挙を皆で築いていきましょう。

 すべての組合員の皆さんが、この総選挙に積極的に参加し、主権者として確かな選択をされることを、心からよびかけます。


2009年7月22日
全日本損害保険労働組合
中央執行委員会




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