働くものの視点から、
産業の歪みと政策の問題点を明らかにし、
外勤・直販の立場から
保険募集という仕事を考える


11・23 外勤部秋の学習会を開催
−82名が参加−


82名が参加した秋の学習会
82名が参加した秋の学習会

 11月23日(土)、全損保外勤部は、「働くものの視点から、産業の歪みと政策の問題点を明らかにし、外勤・直販の立場から保険募集という仕事を考える」をテーマに秋の学習会を開催し、各外勤関連4支部から82名が参加しました。

全体司会の佐野事務局長
全体司会の佐野事務局長

 今回の学習会では、働く者の視点から、損保産業、経営政策の歪みを明らかにし、保険募集という仕事にもたらされている現実を共有し、意見交換する分散会を中心に、全損保外勤部に結集することで明日を展望することを目的に開催しました。

学習会のまとめを行う川田部長
学習会のまとめを行う川田部長

 まず、分散会討論に先立って、全損保浦上委員長が、「具体化する損保再編『合理化』と保険募集という仕事との関係を考える」と題し、問題提起を行いました。そのなかでは、急ピッチですすめられる統合・合併、収益拡大を追求する経営政策が、損保の社会的役割を喪失させ、そこに働くもの、顧客にとってどのような問題を引き起こしているのかを各社政策、経営理念から紹介しました。その上で、損害保険の理念のもとで、各社が導入してきた外勤・直販制度の成り立ちや歴史を振り返り、「大衆保険分野に特化し、対面募集を主に、真の意味で顧客に『安心と安全』を提供し、保険普及に大きな貢献をしてきた」と、外勤・直販の意義をあらためて強調しました。そして、「社員として保険募集をおこなっている外勤・直販であるみなさんが、社会的役割を忘れている損保の変質を食い止める砦です」とし、「会社政策に振り回されるのではなく、募集という仕事に誇りを持ち、顧客との信頼関係を今以上に築いていくことで、外勤・直販制度の未来は展望できる」と訴え、分散会で参加者が率直に意見交換することを呼びかけました。

問題提起を受け意見交換した分散会
問題提起を受け意見交換した分散会

 その後、参加者が6つの班に分かれて分散会を行いました。分散会では、○問題提起を受けた感想や自身の問題意識、○契約募集を行うにあたって顧客との関係も含めて困っていること、○商品や募集網政策を中心に会社政策に対する問題意識、○問題点を解消するためには、という論点で率直な意見交換が行われました。各参加者とも、日頃感じている矛盾や問題意識を交換しあい、情報を共有しあいました。そして、同じ募集者であり、同じ全損保の組合員であることを共通項として、今後も外勤部へ結集することの大切さを確認し合いました。

 分散会を受けて、各分散会論議の報告をおこなった後、各支部からは、各社の募集網政策を中心に、問題指摘がおこなわれ、課題解決に向けてていねいにとりくんでいることが報告されました。最後に、川田外勤部長が「今日の学習会を通じて、他社で起こっていることを聞き、自分の職場や仕事を振り返ることができたと思う。今後も全損保の外勤部を活用して、集って、伝えて、情報を共有することで問題解決や不安の払拭につなげていこう」と会議のまとめをおこない、終了しました。

― 各支部のとりくみも報告 ―

岡野さん(あいおい外勤) 石川さん(共栄) 中嶋さん(日動外勤) 北川さん(富士)
岡野さん(あいおい外勤)

石川さん(共栄)

中嶋さん(日動外勤)

北川さん(富士)



参加者の感想から
私たち外勤社員は、いつの時代も顧客の立場になっていい商品、喜ばれる商品を提供し、収益性だけの商品は推奨しませんでした。ウソをつかない、騙さない適切なアドバイスを提供し、顧客の信頼を高めてきたわけだから、これからも「私の顧客は私が守っていく」心づもりでいこうと思います。長年営業をしてきましたが、このことが結局は会社の収益につながっていると思います。
損保産業の未来、保険募集のあり方について学習できたと思います。直販の強みを生かした募集について再度しっかりと考えて日々仕事にとりくむことが必要と感じました。
どこの支部の話を聞いても、会社は"契約者の方を向いていない"と感じる。企業として、利益を上げることも必要だが、利益追求だけが目的・目標ではないはず。自社の社員、契約者を無視し、踏みつけてまでの利益追求は間違っている。私は、共栄の"共存同栄"という言葉が好きでした。
入社1年目で初めて参加させていただきましたが、他社の方々のいろいろな意見が聞けて参考になりました。自分が抱えている不安や不満等も、なかなか人に聞いてもらえることがありませんでしたが、今日はその事についても話ができて参加して良かったと思います。
会社としての経営方針と、お客さまに対して自信をもって仕事をしたい現場の外勤の方とのギャップもあると感じました。本当はもっと人のためになる仕事をみなさん求めている気がしました。私も会社にいる限り自分がどうあるべきか、お客さまのためになっているかを考えて仕事をしていきたいと思います。
全損保の学習会は、違う会社の方の意見を聞けるのでとても勉強になります。細かい内容は異なりますが、会社は、お客さまの事よりも収益重視。保険の本質を忘れている。事務処理に時間も経費もかかっている等、各社同じ悩みを持っていることがよくわかりました。分散会で心に残った言葉としては、「震災の時に全国から応援に行った時、お客さまから『ありがとう』と言われた。これが保険の本質だと思う」。まったくその通りだと思います。「おかしいと思った事には、おかしいと言える状態であり続けたい」。私もそうありたいです。
これからも外勤部に結集しよう
これからも外勤部に結集しよう







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