参議院選挙にあたって訴えます
この国の針路を見すえ、間違いのない一票を投じよう

 7月29日は重要な参議院選挙の投票日です。

 組合員の皆さん
 いま、この国には、格差と貧困、地域経済の衰退、企業のモラルハザードなど「構造改革」の歪みが一斉に噴き出し、「消えた年金」、「自衛隊の国民監視」など、政治と国民との関係を問う重大問題が表面化しています。一方で国会では、「もっと慎重に」という国民の声を無視し、教育基本法の改悪、防衛省の設置、国民投票法の制定など、国民の未来を左右する重要な法案が次々と数の力で成立してきました。来る参議院選挙は、このような政治の姿に、私たち一人ひとりが審判を示す選挙です。

 組合員の皆さん
 安倍首相は、この参議院選挙で憲法問題を争点にすると言い、国民投票法を踏み台に、3年後に憲法改定の発議を行うとしています。自民党の「新憲法草案」には、現行憲法を根底から変え、「戦争をする国」をつくり、国家が国民の権利を縛りつけようという条文が並んでいます。社会に様々な歪み、将来不安が高まっていますが、憲法を変えるのではなく、憲法をいかして、歪みや不安を解消していくことこそ求められているのではないでしょうか。この選挙の結果如何では、私たちの願いに反した憲法改悪に連なる道を開いてしまいます。一人ひとりがこの国の針路を見すえ、未来に向けた一票を投じようではありませんか。

 組合員の皆さん
 来る参議院選挙は、この国のいまと明日を争う重要な岐路に、私たちが意思表示する絶好の機会です。いまへの思い、明日への願いを、それぞれの一票に込めることが求められています。
 そのためにも、組合の会議や職場で率直に討論や意見交換が行われ、一人ひとりが選挙の争点を十分に理解し、投票に臨むことを期待します。不在者投票なども活用し、棄権などしないことを心から望みます。同時に、選挙の基本的な前提として、組合員の思想信条、政党支持、政党活動の自由が保障されなければなりません。そのことからも業界ぐるみ、企業ぐるみの選挙は断じて許されません。
 すべての組合員の皆さんが、この参議院選挙に積極的に参加し、国の主権者として悔いのない選択をされることを、心からよびかけます。



2007年7月12日
全日本損害保険労働組合
常任中央執行委員会(拡大)




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