日動外勤のたたかいの勝利をめざす決議


 日動外勤のたたかいは、乾坤一擲、力を集中すべきときを迎えている。
 東京高等裁判所での和解交渉において、東京海上日動社は、依然、契約係社員制度廃止に固執しているが、日動外勤の仲間は「契約係社員として働き続ける」要求を掲げ、果敢に実現をめざしている。激しいせめぎあいが続いているが、和解、判決いずれの道としても、今後の帰趨を決する重要な局面となっていることは間違いない。また、昨年11月には、中央労働委員会が、会社の不当労働行為を厳しく断罪する命令を下した。会社は、命令取り消しを求める行政訴訟を提起したが、その敗訴は明らかであり、いよいよ追い詰められている。制度廃止を断念させ、不当労働行為をやめさせるため、ここで、私たちは、要求への執着、勝利への決意を断固として示さなければならない。
 しかもいま、未曾有の「金融危機」のなかで、「市場原理主義」が反省され、自らの利益のために労働者に犠牲を押しつける企業のありかたが社会的批判を浴び、目先の利益を求めて投機に走った銀行や保険会社の責任が鋭く問われている。「経済合理性」を唯一の口実として、裁判所の判決も、労働委員会の命令も守らず、労働者に犠牲を押しつける東京海上日動の姿勢は、いまや、いかなる立場からも釈明の余地はない。また、再編「合理化」情勢第二幕が深まる損保産業で、このような態度がまかりとおることを誰も望んでいない。このたたかいの勝利の鍵を握る、会社への社会的批判を広げる運動が、私たちの頑張り次第で飛躍的に前進する情勢が生まれている。
 私たちは、この機会を逃さず、この情勢を力に、たたかいに全力をあげる。そのために、このたたかいを2009年春闘の重要な柱とし、400万枚に迫る「手渡し&ポスティングビラ」、毎月拡充してきた金融三争議共同行動、12000枚を超えた「裁判長あて手書き要請はがき」をはじめ、この秋からの前進を土台に、すべての運動を強化する。勝利に向け、すべての組合員に参加を呼びかけ、日動外勤のたたかいに全力をあげることをここに決議する。


2009年3月18日
第88回全損保中央委員会




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