新年のご挨拶

主張し、共感広げ、明日をきりひらこう

 新年明けましてございます。
 いま、英国に本社があるロイヤル・アンド・サンアライアンス・グループが、従業員の雇用を承継しないことを前提に、日本での事業をAIGグループに売却しようとしています。M&Aが雌雄を決める冷酷なグローバル競争の一端です。これに対し、R&S支部の仲間は、全損保全体の支援の中、“首切りありきの事業譲渡は許さない”を合言葉にたたかっています。
 年末、金融庁は国際化への対応、競争力の強化を掲げて「金融改革プログラム」を発表しました。2005年はその実現に向けて乱暴に政策が推し進められる危険があります。損保産業がなし崩し的にグローバル競争に引きずりこまれることに、R&S支部のたたかう現場から大きな危惧を唱えるものです。
 この動きと一体で損保産業の競争は激化し、職場には「これはおかしい」、「何とかしてほしい」と思わされる出来事が次々と生まれています。成果主義の強化と数値目標の一人歩き、弱者への風当たり、法令遵守の域を超え重圧となる“コンプライアンス”、こなれずに納得感のない個人情報保護のルール、そして、不透明感が増す将来展望…。一人ひとりの心に疑問や不安がもたらされています。
 しかし、この心の中の声が主張となり、内外に響けば、必ず共感は広がるはずです。ここに、自らの産業、会社、職場、そして一人ひとりの確かな将来を手にする鍵があります。「『新しい時代』に向け、働くものの主張の主体となり、共感を広げる運動、組織、財政を再構築していく」ことを基本スタンスに、この1年、みなさんとともに奮闘していく決意です。





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